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■デニム加工会社が療育分野に！？全くの異業種から新規事業にかける想い
新規事業として療育という未知の分野に挑戦することを決めた国産デニム発祥の地、倉敷市児島にあるデニム加工会社「癒ｔＯＲｉ１８（ゆとりいちはち）」の代表である畝尾（うねお）氏から話を聞くことができた。

加工の手法は様々で、お客様からのオーダーによって削ったり、薬品を塗布してこすったりしながらダメージを与えることで風合を変えていく多種多様な手作業が多いデニム加工の仕事。

全く異なる生地の表面を見ながら１つ１つ手作業でデニムに手を加える仕事で、同じように見える生地にも、さまざまな色や肌触りなどが存在するため、似たようなオーダーでも全く違うニーズがあり、その都度期待に応えれるようにお客さまや製品と向き合ってきた。

代表の畝尾氏は若干３９歳。
行動力に溢れ、新しいことに挑戦することを恐れない。
「癒ｔＯＲｉ１８（ゆとりいちはち）」は、代表が２２歳の頃、専務と２人で立ち上げて業界の様々な常識や決まった形を破ってきた。

廃業する同業社も多い中、世界のトップブランドからの注文も多く、勝ち残っている現在の状況が実力を物語っている。
最近では社員数も３０名近くまで増え、会社の建屋も大幅にリメイクしている。

でも、なぜ全く異なる療育という分野に進出したのか？？

誰もが思う疑問を代表の畝尾氏に質問してみた。

実は知人のお子さんに広汎性発達障がいの疑いがあると診断された子がいて、その知人から色々と話を聞くと、療育施設に預けても型にはまったような決められたスタイルも多く、単に宿題を見るだけなど利用にあたり満足していない親御さんが多いという現状を知ることになる。

「うちの施設は小学校１年生から３年生までしか駄目なんです」
そんな理由で利用を断られる施設もあるという話も聞いた。

こんなにニーズが増えているのに、なぜミスマッチしているのだろうか？
もっと違った関わり方はできないだろうか・・？
そのような話がきっかけで、現状の療育への疑問や違和感を感じ始めたそうだ。

畝尾氏にもお子さんがいるらしく親の接し方一つで、子どもがどう育っていくか？ということに日々痛感しながら子どもたちと関わる中で、困っている子どもや保護者の社会的な問題を解決してみたいという気持ちが膨らみ、「じゃあ、俺たちでやってみよう！」という想いで新たにパントーン事業部を立ち上げることを決意。

「デニム加工とは全く違うけど、似たように見える１つ１つが全て異なるということは同じ。手掛ける方法によって風合いが変わっていくのと同じで、子どもたち１人ひとりに合うベストな関わりを目指していきたい」という言葉もあった。

現在の会社を立ち上げた１７年前の当時のように、再び大きな旗を揚げようとしている目に迷いは無く、新しい業界でも常識を破っていきたいという気持ちが溢れていた。

倉敷市児島にあるデニム加工会社「癒ｔＯＲｉ１８（ゆとりいちはち）」が新規事業として、療育分野でチャレンジしています！